脂質異常症情報館

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脂質異常症と糖尿病の合併

脂質異常症(高脂血症)を合併している糖尿病患者が多く見られます。糖尿病や脂質異常症(高脂血症)はそれぞれの病気単独でも動脈硬化を起こしやすいのですが、糖尿病と脂質異常症(高脂血症)を合併すると、動脈硬化のリスクが増大します。

糖尿病で合併しやすい脂質異常症(高脂血症)のタイプは、中性脂肪値(TG、トリグリセライド)が高く(150 mg/dL以上)、HDL(善玉)コレステロール値が低い(40 mg/dL未満)といわれています。糖尿病に合併しやすいのは高トリグリセライド血症ですが、高 LDLコレステロール血症を合併することもあります。

糖尿病に罹ると膵臓から分泌されるインスリンの作用不足で脂質代謝が妨げられて、血液中の中性脂肪が異常に増加することになります。中性脂肪が増えると、HDLコレステロール(善玉コレステロール)が減ってLDLコレステロール(悪玉コレステロール)が増加し、脂質異常症(高脂血症)が大変進行しやすい状態になり、動脈硬化の進行が促がされます。また、糖尿病で血糖値が高いことで、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)が酸化されやすい状態になり、動脈硬化が一層進んでしまいます。

糖尿病患者における脂質異常症は、狭心症や心筋梗塞といった冠動脈疾患(CAD)や脳梗塞のリスク要因ですから、血糖値など個別に見るのではなく、トータルでコントロールする必要があるようです。

※糖尿病の定義: 糖尿病とは、インスリン作用の絶対的または相対的不足により引き起こされる慢性の高血糖状態を主な特徴として、様々な病態をもつ代謝疾患群です。糖尿病と判定するためには、空腹時血糖値、75gOGTT2時間値、随時血糖値の検査の結果における糖代謝異常の程度により診断されます。

※糖尿病の症状: 糖尿病の典型的な自覚症状は口渇・多飲・多尿・体重減少などですが、糖尿病の多くが殆ど自覚症状がありません。糖尿病は合併症の病気ともいえます。糖尿病の3大合併症と呼ばれる糖尿病性網膜症・糖尿病性腎症・糖尿病性神経障害をはじめ、感染症や動脈硬化など様々です。

 - 脂質異常症と合併症

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