脂質異常症情報館

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高齢者の脂質異常症治療

高齢者の脂質異常症治療では、どの年齢の高齢者まで、どのような脂質異常症(高脂血症)の治療をすべきかが確立していないようです。比較的若年の高齢者である前期高齢者(65歳以上75歳未満)では、成人と同様に高LDLコレステロール血症が冠動脈疾患(CAD)の危険因子とされており、前期高齢者の治療におけるスタチン薬使用の意義が示されており、成人と同じ脂質異常症管理基準を適用しても良いと考えられています。

後期高齢者(75歳以上の)に対しても同様に治療すべきかについては十分なコンセンサスが得られていません。高LDLコレステロール血症治療の必要性・治療開始時期・目標値などに関してはっきりとしたエビデンスが得られていないため、個々の患者の病態に応じた個別的な治療方針が決められるようです。日本動脈硬化学会では「後期高齢者の高LDLコレステロール血症治療に関する意義は明らかでなく、主治医の判断で個々の患者に対応する」とされています。高齢者の脂質異常症(高脂血症)の治療意義を調査した報告は多いとはいえません。後期高齢者や超高齢者に関しては、ある程度はコレステロールが高い方が死亡率が低いという報告もあります。後期高齢者や超高齢者に関しては、今後のコレステロールの管理指針が構築されることが望まれます。

※高齢者の定義:高齢者とは

国連の世界保健機関 (WHO) の定義では、65歳以上の人を高齢者としています。65~75歳未満が前期高齢者、75歳以上が後期高齢者、85歳以上が末期高齢者となります。

老年学(ジェロントロジー、gerontology、医学・生物学・心理学・社会学などの面における老年期の諸問題を総合的に研究する学問)では、高齢期を2期に区分する場合と、3期に区分する場合があります。2期に区分する場合は、「65~75歳未満が前期高齢者で、75歳以上が後期高齢者」となります。3期に区分する場合は、「65~75歳未満が前期高齢者で、75歳以上85歳未満が中期高齢者、85歳以上が後期高齢者」となります。

他には、「高齢者の定義は65歳以上、その中で75歳以上が後期高齢者、85歳以上または90歳以上からが超高齢者とする」という定義もあります。

 - 脂質異常症の治療

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