脂質異常症情報館

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LDLを下げる植物油

植物油は概ねLDLコレステロールを下げる働きをする不飽和脂肪酸を多く含む食品です。植物油はオレイン酸を多く含む油と、リノール酸を多く含む油に傾向が分かれます。オレイン酸は、植物性脂肪のオメガ9系脂肪酸の代表的な単価不飽和脂肪酸です。オレイン酸はHDLコレステロールに作用しないで、LDLコレステロールを下げることができ、安定性が強く、酸化しにくい性質があります。

オリーブ油(オリーブオイル)の成分の70%超がオレイン酸です。オリーブ油(オリーブオイル)のほかに、菜種油がオレイン酸を多く含む食品になります。品種改良でオレイン酸を多く含む油(ハイオレイック種)もでてきているようです。

リノール酸は、植物性脂肪のオメガ6系脂肪酸の代表的な多価不飽和脂肪酸で、体内合成ができませんから、食品から摂取する必要のある必須脂肪酸ですが、食用油以外の多くの食品にも含まれ、過剰摂取の傾向にあります。リノール酸の過剰摂取はLDLコレステロールを下げるだけでなく、HDLコレステロールも下げてしまいます。また、リノール酸は酸化しやすく、体内で作られる過酸化脂質の有害物質はガンの誘発原因になります。
リノール酸を多く含む油としては、普通の食用油の多くが該当し、サフラワー油・ひまわり油・綿実油・大豆油・コーン油・ごま油・くるみ・落花生油などです。サフラワー油とひまわり油については、ハイオレイックタイプのものもあります。

植物性脂肪のオメガ3系脂肪酸(多価不飽和脂肪酸)にα―リノレイン酸があります。α―リノレイン酸は体内で同じオメガ3系脂肪酸のDHAやEPAに合成されます。α―リノレイン酸は、フラックスオイル(亜麻仁油)、しそ油、 ごま油、胡桃油等に含まれます。オメガ3系脂肪酸はオメガ6系脂肪酸と同じくは食品から摂取する必要がある必須脂肪酸ですが、不飽和脂肪酸は生では酸化しやすく、調理ではトランス脂肪酸が出来やすいのが欠点です。

植物油でも飽和脂肪酸を多く含む食品もありますから注意が必要です。例えばココナッツ油やパーム油です。また、植物油から作られるマーガリンやショートニングに含まれるトランス脂肪酸にも注意が必要です。このトランス脂肪酸は、植物油をマーガリンやショートニングに加工(水素添加法)するときに生じる副産物です。トランス脂肪酸は飽和脂肪酸よりも悪影響が大きいといわれています。LDLコレステロールを増やして、HDLコレステロールを減らして、心筋梗塞などの発症リスクを高くします。

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